メイドインアビス:闇を目指した連星の原生生物一覧です。ベニクチナワやタマウガチなどのアビスの原生生物の出現場所や特徴をまとめています。
- 1 ヒトジャラシ
- 2 ブスチラシ
- 3 カチトマリ
- 4 ササリ
- 5 ツチバシ
- 6 タチカナタ
- 7 ツノナキ
- 8 ゴコウゲ
- 9 サカワタリ
- 10 アカツツソウ
- 11 ヨモツビ
- 12 カチノバシ
- 13 カチバラシ(緑)
- 14 ヤドカカエ
- 15 トゲアルキ
- 16 インビョウ
- 17 タニグク
- 18 オニツチバシ
- 19 オットバス
- 20 ナキカバネ
- 21 コウベウツシ
- 22 イワナメ
- 23 オワリトビ
- 24 ネリタンタン
- 25 イワアルキ
- 26 アマカガメ
- 27 マドカジャク
- 28 ベニクチナワ
- 29 クオンガタリ
- 30 タケグマ
- 31 アカリハライ
- 32 ヤママワシ
- 33 クダラ
- 34 タマウガチ
- 35 マガイマキ
- 36 ワラシボウ(蒼)
- 37 アシバカイナ
- 38 カッショウガシラ
- 39 コゴエナギ
- 40 スミナガシ
- 41 干渉器
- 42 ガンキマス
- 43 イケノスケ
- 44 テンコウメ
- 45 ハガミズキン
- 46 ハマシラマ
ヒトジャラシ
イタチのような見た目だが、頭から背中、腰にかけマトゲのような角がある。
尾がふさふさで、自分の体と同じくらい太く長い。これは襲われた際、尾を担わせ体に傷を負わないようにするためである。
集団で生活しており、草むらにいる時は尾が別の植物のようにみえる。
縄張り意識が強く、侵入者が近づくと、突進攻撃で排除しようとする。
果物が好物。角は簡単な加工で、銃弾として使うことができる。
ヒトジャラシ(希少種)
オスのヒトジャラシは滅多に人前に姿を晒すことはなく、希少種とされている。
メスより頭部の角が大きく、体毛も長く、体つきもしっかりとしている。
ブスチラシ
ヤドカカエに似ているが、まったく別種の虫。
排泄物の臭いが好きで、臭いを嗅ぎつけアビスのどこにいても、どこからか集まってくる。
まとわりつかれると、異常に体力を消耗し、注意力も散漫になるので早めの対処が必要である。
カチトマリ
砲弾のように種子を飛ばす植物。種子は着弾すると、小規模で飛び散るので厄介である。
各層に派生・亜種が多数存在し、中には毒性の高い種子を飛ばす植物も確認されている。
遭遇すると、つい探窟家の足がとまってしまうことから、その名がついたが、カチナシ草(価値がない)とも呼ばれる。
ササリ
鳥と虫が混ざったような見た目。羽が見えないくらいの高速羽ばたきで滞空し、獲物を見つけると、猛スピードで突進する。
くちばしに見える部分は角で、非常に鋭く、刺すだけでなく、肉を切断することもできる。
突進の軌道をコントロールすることができず、木や岩などに刺さってしまうこともあり、刺さった状態のまま他の生物に捕食されることも少なくない。
角に刺して餌を運び、巣に持ち帰ってから外して食べる。□はその根本の下にある。食べれるところは少なく、肉も固い。
ササリ(原種)
ササリ(亜種)
ツチバシ
表層から深界四層あたりまで、幅広く生息する鳥。クチバシと一体になった硬い頭骨が特徴。
羽を広げると3メートル以上にもなる。頭骨はオス同士の争いに使われ、頭突きによる闘いは文字通り火花を散らす。
肉が美味で、探窟家に食用として大変に重宝されている。頭骨はそのまま火打ち石になり、調理器具になり、器にもなる。
一匹いれば炊事から盛り付けまで出来てしまうのである。羽は良質の火種にもなる。
タチカナタ
頭部と両腕の形状が似ており、ハサミをパクパクと口のように動かすので、頭が3つある怪物のように見える。
全身が甲羅やヒレに覆われ、非常に頑丈である。背中にもハサミがあり、挟む力もかなりのもので、広範囲に衝撃波を起こすことができる。その衝撃波で周囲の生物を気絶させ、狩りを行う。
しかし、本当に怖いのは、巨大な左右のハサミから放たれる衝撃波である。その威力は空の彼方をも断ち切るといわれている。
見た目の期待通り、うまい。いちばん硬そうに見える頭部だが、下側は甲羅に覆われておらず、柔らかい部分が露出している。
背中のハサミで衝撃波を起こした直後は軽い脳震盪を起こしているらしい。
タチカナタ(蒼)
タチカナタ(原種)
タチカナタ(幼体)
卵から孵ったタチカナタは、親と全く同じ姿をしている。食べた物によって体色が変化していくため最初は真っ白で外殻もやや柔らかい。
ツノナキ
頭部の前面が角で覆われており、目はなく、耳も角と同化している。目に見えるところは、鼻の穴である。
角は空洞部分が多く、鼻の穴から空気を取り込み、特殊な音を作り出す。角に響く音で周囲の状況を把握するので、雨の日はおとなしい。
無駄に長い尾をひきずっている。前足蹴りや、角を使って左右に突き上げ攻撃をしてくる。後ろに回っても、後ろ足での強力な蹴り上げをお見舞いされる。
意外にも弱点は角なので、真正面から頭部を攻撃するのが効果的。(もちろん、それなりの覚悟と自信があればだが・・・)
角は少しの加工で立派な楽器になるらしい。
ツノナキ(原種)
ツノナキ(亜種)
ゴコウゲ
深界一層に生息する大型の虫。10メートルほどのドーム状の縄張りを持ち、内側に粘着質の触毛を張り巡らせ待ち伏せる。
縄張り内では恐るべき速度で動くが、一転、縄張りの外には一切干渉しないいさぎの良い生態を見せる。
獲物が踏み入るまではドームの頂点の巣で休眠している。口吻に麻痺性の毒針有り。食用できるかは不明。
サカワタリ
青みを帯びた羽毛を持つ、あまりにも巨大な鳥。アビスの超深層に棲むと言われ、死をもたらす上昇負荷を越えて「渡り」を行う。
壁画や伝承の中で語られていた生物であり、近年、地表近くまで姿を見せたことで存在が明らかとなった。
壁画や伝承では、2000年ごとに姿を見せており、近年がその周期に当たると言われている。壁画の内容から、2000年前のものと同一個体ではと噂されている。
アカツツソウ
砲弾のように種子を飛ばす植物。種子は着弾すると、小規模で飛び散るので厄介である。
各層に派生・亜種が多数存在し、中には毒性の高い種子を飛ばす植物も確認されている。
遭遇すると、つい探窟家の足がとまってしまうことから、その名がついたが、カチナシ草(価値がない)とも呼ばれる。
アオツツソウ
ヨモツビ
大型の虫で羽を震わせて鳴き、その音色は心地よい。羽の縁は部分的に金属質で、鳴き声も金属音の様に聞こえる。3段に重なる羽には穴があり、ここから風を飛ばして攻撃してくる。
厳密に言うと風そのもので攻撃している訳ではなく、羽を擦り合わせることで金属片を細かく削りだし、腹部に溜めた空気で金属片を飛ばして攻撃している。
空気を噴出している間も羽を広げているのは金属の生成という理由もあるが、風向きを絞り獲物を仕留めやすくしているため。
金属を削る際に火花が散ることから付いた名だが、成長につれて羽がすり減るので、探窟家を襲うほどの成体から火花が散ることは極めて稀。
その性質ゆえ飛行は出来ないが、補うかの様に丈夫な外骨格に覆われている。要である羽が損傷してしまうと防御と攻撃の手段を同時に失ってしまう。
ヨモツビ(原種)
ヨモツビ(希少種)
カチノバシ
ツルを伸ばして獲物を捕らえ、捕食する植物。ツルはかなり長く伸び、振り回す方向の違いもあるので、遭遇した際は、十分な距離をとることが重要になる。
カチノバシ(亜種)
カチバラシ(緑)
爆発性の花粉を撒き散らす植物。植物を中心に花粉が広がり、探窟家の居る位置に花粉が集まり爆発する。
カチバラシ(青)
カチバラシ(赤)
ヤドカカエ
美しい羽を持ち、キラキラと光る鱗粉を撒き散らし、彷徨うように飛ぶ。羽化してもサナギをずっと抱えたまま生活している。その理由は解明されていない。
鱗粉を吸い込むと幻覚を引き起こす。追えば追うほど鱗粉が蓄積してしまうので注意が必要。
サナギはとても頑丈で重く、危険なときはサナギを捨て、高速で飛び去ることもある。一度サナギを捨ててしまうと枯れたように輝きを失ってしまうので、標本にしたい場合はサナギごと仕留めなければならない。
鱗粉はごく少量なら、スパイスとして利用できる。シナモンのような匂いがする。
ヤドカカエ(希少種)
大きく綺麗な姿をしているため、標本が海外で高額で取引される。青毒系の粉を撒きながら逃げるため、捕獲が難しい。
トゲアルキ
ごわごわの毛と硬い棘に覆われている小型生物。体中の棘のおかげで機敏な動きはできないが、外敵に襲われる心配もないため、日々餌を求めてうろうろと徘徊して生活している。
攻撃されることは滅多にないが、ぶつかれば硬く尖ったでダメージを受けるので、近づかないのが得策。
肉は硬く、食べられる部分も少ないため他の生物にとっても襲うメリットが少ない。
地面を主に生活するタイプと、壁面を主に生活するタイプがいる。食性の問題からか、体色や身体的特徴が一部異なる。
インビョウ
深界二層の逆さ森に棲む猿のような原生生物。テリトリーに入ってきたものには、石を投げて威嚇する。
タニグク
深界二層の湿地に住む両生類。水かきのついた大きな手足を持っている。空中で手足を広げてほんの少しだけ、滑空出来る。
喉の周りに袋状のものが複数ついていて、毒液を溜めている。飛び上がって毒液を吐き、また飛び上がり空中移動・・・と、アクロバティックに動きながら、携物に近づきボディブレスで攻撃してくる。
喉袋を膨らませ、ゲコゲコと鳴いている時は毒液を補充している状態なので注意。喉袋を上手く摘出すれば、そのまま毒袋として利用出来る。肉はおいしくない。
タニグク(跳種)
タニグク(極種)
オニツチバシ
表層から深界四層あたりまで、幅広く生息する鳥。クチバシと一体になった硬い頭骨が特徴。
羽を広げると3メートル以上にもなる。頭骨はオス同士の争いに使われ、頭突きによる闘いは文字通り火花を散らす。
肉が美味で、探窟家に食用として大変に重宝されている。頭骨はそのまま火打ち石になり、調理器具になり、器にもなる。
一匹いれば炊事から盛り付けまで出来てしまうのである。羽は良質の火種にもなる。
オットバス
深界二層最下部、逆さ森の外周に生息する大型の水棲動物。海外から持ち込まれた外来種が奇跡的にアビスの中に根付いたもので、原産国では密林の水辺における王者だった。
アビスの大穴周辺に跋扈する捕食者たちにはとても敵わず、やがて力場の極めて薄い、逆さ森の最奥部に追いやられ住み着いたとされている。
物々しい外見は、原産国ではある程度の擬態として成り立っていた。追いやられたとは言っても、原種より遥かに巨大化しており、人間程度なら一飲みにしてしまう。(雑食性)
皮と脂肪が大変分厚く食用には適さないが、解体及び適切な処置が可能であるなら200人分は下らない、美味しい肉にありつける。
ナキカバネ
深界二層に生息する大型の鳥。高度な声帯模写を使って、 獲物をおびき寄せる。大きな群れでコロニーを作り、全体で子育てをする。見た目によらず愛情深く、雛から育てるとヒトにも慣れる。
くちばしは無く、発達した舌で獲物の肉や内臓を啜り取る。翼を広げると、両端までの幅が10mを超える個体もあり、ヒトの大人でも容易に運ぶ力を持つ。
コウベウツシ
頭部と尻尾の形状が似ており、同じような動きをするので、前と後が非常にわかりにくい姿をしている。この姿に惑わされ、返り討ちにあった探窟家は数知れない。
トゲのような鱗を震わせ(こすり合わせ)、尾の内部に溜めた電気を一気に放電することができる。
四つに割れる口での噛み付き攻撃の威力も高い。食べられる部位は少ないが、その肉の味はしびれるほど美味しい。
コウベウツシ(亜種)
イワナメ
爬虫類のような見た目で岩壁に生息する。舌を伸ばして攻撃し、後方の敵にはしっぽを振り回して攻撃する。
オワリトビ
前足と後足との間に飛膜を持つ小型生物。飛膜を広げて滑空することができる。目は無いが、角の様な器官で音や力場を感知し、暗闇でも優位に行動できる。
鋭い爪での攻撃、噛み付き、体を回転させ、膨らんだ尾を振って攻撃する。探窟家を襲って奪った物を巣に溜め込む習性がある。
ネリタンタン
扁平な身体つきで、鼠などげっ歯類のような姿をしている。背中には4つ突起があるが用途は不明。器用に変形するあばら骨を持ち、細長くなったり、空気を溜めて膨らむこともできる。
基本的に人間に害はなく、毛がふさふさしているので毛布代わりにもなる。深界三層の壁面の穴に住み、植物と共生関係にある。
果実食で、特に「バラコチャ」という植物の実が大好物。その肉は美味で、いろいろな料理に使える。
イワアルキ
大きな顎を持つ大型の虫。三層の壁に生息する大顎を使って、挟む、すくい上げなどの攻撃を行う。
アマカガメ
洞窟に棲みついている大型植物のような生物。バラコチャの匂いを出して、獲物をおびき寄せ、体内に採り込み、液体で消化する。刺激を与えると奇妙なうめき声をあげる。
マドカジャク
深界三層・大断層の壁面の横穴に巣をつくり、群れで暮らしている。飛膜を広げ、大断層を自在に滑空し、同じく壁面を棲み処とする生物を餌としている。
ベニクチナワ
深界三層の岸壁にねぐらを持つ、赤い蛇状の生き物。皮膜を使い気流に乗り、対岸までほぼ直線で移動する。
好んで遺物や鉱石を食したがる。栄養素を取るためか、砂肝を鍛えるためかは不明。口元の三つの黒丸は力場を感じる器官。肉は美味しくない。
クオンガタリ
不可侵の領域、深界六層に生息するといわれる羽虫。トコシエコウの葉に化け、寄り添う生物を襲い「幼体」を植え付ける。生物は生きたまま頭を侵され、生きたまま幼体の餌となる。成体は食料にも向くという。
タケグマ
寄生性のキノコが生えている。巣立ちした宿主が死にそうになると溜めた栄養を分けて歩かせる。(肉の腐れも防ぐ)
新しい巣でタケグマが増えれば水キノコも増える共存関係にある。
アカリハライ
翼を広げた姿がとても美しい鳥。見た目として、ほとんど飛ぶことはできない。脚が尾羽と一体化した翼のような構造で、脚ではなく尾で立ち上がる。
普通には歩けないが、軽く羽ばたきスライドするように動くか、短距離なら羽ばたいてジャンプできる。翼で薙ぎ払うような動作で羽根を飛ばして攻撃する。
羽は、薄いウロコが何枚も重なったような構造で、連続して何枚も飛ばすことができる。
尾羽の中はふかふかのベッドのようで、そこに卵を産み、そのまま巣穴として雛を子育て、卵が孵化するまでの間はほとんど移動しなくなる。巣となり子を守るのがメス、餌を取るのがオスの役割。
ヤママワシ
三層の横穴に住む岩の塊の様な生物。動かずにじっとしており、体中に苔が生えているため、その存在に気が付かない探窟家も多い。
吸い込んだ空気を体内で圧縮して蓄えることができ、その圧縮空気を足裏の噴気孔から噴射して、コマのように回転する。
体中が岩の様なウロコと甲羅に覆われて頑丈だが、下あごから首にかけては比較的やわらかい皮膚が露出している。
空気の貯蓄と噴出能力は、本来、水中の長時間活動と、土を掘ったり、障害物を壊して餌を探すためのもの。
ヤママワシ(火種)
ヤママワシ(氷種)
クダラ
不気味な大きな目、大きなヒダのように広がった耳と尾が特徴的な四足生物。見た者を惑わせる鋭い眼光と耳から放つ特殊な光で、対峙した相手に、自らが分身したような幻覚を見せる。
同種間での争いを好まず、協力して狩りをする。幻覚を見せている間に仲間を呼び寄せ、いつの間にか数が増え、手に負えなくなる。
牙には相手を麻痺させる毒があり、一度でも噛まれれば逃げるのは困難になる。ある探窟家が「百匹はいた!」と証言したことが名前の由来となる。
クダラ(陰種)
タマウガチ
深界四層、剣山カズラに生息する大型の猛獣。草食でダイラカズラに生える藻などを食べているが、性格は獰猛そのもので、1個体だけでも100人は下らない探窟家が、命や手足を落としている。
剣山カズラは探窟ハート上重要な箇所ではあるが、タマウガチはその直径1000メートル近く全てを縄張りとしている。
体中の針に強力な致死毒を持ち、さらに予知に似た勘の良さ(頭部にある力を感じ取る器官にて対象の行動を予測している)や水上であっても一切衰えない恐るべき瞬発力を備えている。
そのどれもがあらゆる鳥獣にとって致命的な損傷を与えるもので、深界四層においては、もはや無敵の生物と言って差し支えない。
本来は「トカジシ」という名前の動物だが、(株)命(魂)もまとめてオシャカにするので、探窟家がタマウガチと呼びはじめ、それが定着した。
マガイマキ
生態や動きはクモに似ているが、見た目や体構造はタコに似ている。歩くスピードはあまり速くないが、噴出孔から空気を出すことで、一時的に速く移動できる。
主に壁面に生息し、横穴を巣にして生活している。周囲の環境に溶け込むような体色で擬態し、遠目からでは発見しづらい。
危険が迫ると体にある噴出孔から毒性のガスを出し、身を守る。ガスは空中に停滞し、タコが吐く墨のように煙幕のような役割を果たす。
ワラシボウ(蒼)
深層を浮遊する軟体生物。群れで行動しているが、積極的に襲ってくることはない。体に触れたり、刺激を与えると、強烈な放電を行う。
ワラシボウ(紫)
ワラシボウ(橙)
アシバカイナ
9本の脚を持つ原生生物。左右6本の大爪脚で獲物を狩り、残りの3本で歩行する。地上からの攻撃に備え、爪を立てたまま寝るので、遠くからはそびえ立つ柱のように見える。
うまく乗ることが出来れば、高所への足場にもなり、そのまま乗って移動することもできる。6本の爪でカバーできる範囲はかなり広い。
すばやい連続攻撃、という感じではないが、どこから攻撃が来るかわからないので、近づくときはかなり注意が必要。
甲羅は非常に硬く、攻撃をするなら関節部分だが、大きな爪が邪魔で狙うことはとても難しい。胴体の下に潜り込んで歩行用の脚の関節を狙うのがよい。背中には苔のような植物がびっしり生えている。
アシバカイナ(幼体)
アシバカイナは五層を住処とする原生生物だが産卵の時期になると四層にまで集団で上がりダイラカズラの中に卵を産み付け、その生涯を終える。温暖で過ごしやすい四層で生まれることで、幼体の生存率を高めている。
カッショウガシラ
深界五層『なきがらの海』の砂岩地帯に生息する七本の尾と2メートルを越える体長を持つ猛虫。それぞれの尾には肉と骨を溶かす毒がある。
巣の近くは独特の臭いがする。ライザの封書によると、「ゲロを干したあと、焼いたときにするのと同じ」「肉は食えたものではない」とのこと。
コゴエナギ
ダイヤモンドダストをまとう深層の大型浮遊生物。氷点下でも凍らない血液(体液)をめぐらせ、ヒレから冷気を逃し、体温調節をしている。
体から放出される冷気はとても強力で、周辺の空気中の水分は凍りついて細かい氷の粒になる。体を振るうだけでも攻撃になる。
口から体液を飛ばすと氷の塊になるので、攻撃手段として用いている。多くの生物とは逆で、激しく動くほど体温が下がり、体温が下がりすぎると体が凍ってしまう。
天然の冷凍庫に保管された内蔵の価値はとても高い。本気になれば、周辺一帯を凍らせることも出来るが、体温が下がり過ぎ、自らも凍ってしまうらしい。
スミナガシ
ゆらゆらと優雅に泳ぐように飛ぶ超大型の浮遊生物。ヒレと一体化した触覚は空気や力場の流れを読み、移動と知覚を担う大事な部分。
頭の周辺がとても硬い。正面から見るとヒゲ、ヒレが6方向に出ている。高速遊泳時はヒレとヒゲをたたむ。
全身に一定の間隔であるエラのような部位から空気を噴出し、高速遊泳や特殊な方向転換を可能にしており、相手の裏をかく方向からの体当たり攻撃を得意としている。
スミナガシ(幼体)
スミナガシは空中を飛ぶことができる危険な原生生物だが生まれた直後は水中でしか生きることができない、極めて弱い生物。
干渉器
干渉器(1層)
一層に放置されていた干渉器。右腕から、強力な光線を放つ。かなり頑丈に作られている。
干渉器(2層)
二層に放置されていた干渉器。お腹と足に車輪を装備しており、移動力が高い。
干渉器(3層)
三層に放置されていた干渉器。生物から著しく離れた外見を持ち、回転ゴマのような構造から本体自体が巨大なアンテナだと推測される。
干渉器(4層)
四層に放置されていた干渉器。肩から伸びている棒状のパーツはセンサーのような機能を持っていたと推測される。
干渉器(5層)
五層に放置されていた干渉器。鞭をもっている。お腹は収納スペースになっており、何かを回収しているようだが、朽ち果てているため判別は不能。
ガンキマス
表層から深界四層まで広く分布する魚。探窟家の飢えを満たす貴重な食材となる。層が深くなるほど体は小さくなるが、味は変わらない。
イケノスケ
深界に広く生息する魚で、池を棲み処としている。ウロコはなく、白く硬い表皮に覆われており、その身は、ほんのりと甘い味がする。
テンコウメ
中層で見かけることが多い大型の魚。暗い場所を好み、目に見える部分は敵を威嚇するためのもので、ヒゲが目の代わりをはたしている。
ハガミズキン
陸上生物のような歯を持つ怪魚。獲物を捕らえるため、水中から物凄い勢いで飛び出してくる。生態はよくわかっておらず、探窟家の間でも幻の魚とされている。
ハマシラマ
深界五層の浮遊海に広く生息。水中の生命の淀みを食べると言われる、奇怪なの遊泳型水棲生物。内臓は頭の中に詰まっている。粘液状の内臓を吹き付けて捕食者の動きを止め逆に生きた盾として使う様子が報告されている。